イージス艦SM-3!命中率,射程,性能,値段,ブロック2A,動画?

弾道ミサイル防衛の要と言われているSM-3とPAC3。これらの迎撃ミサイルのうち、今回は海上配備型のSM-3を見ていきます。洋上のイージス艦から発射されるSM-3で北朝鮮の弾道ミサイル問題を受けて日本の海上自衛隊にも配備されています。

640px-SM3_from_JDS_Kongo

 SM-3 イージス艦 射程 性能 値段

SM-3は正式名称:RIM-161スタンダード・ミサイル3の略称であり、海上配備型の迎撃ミサイルです。SM-3は主にイージス艦に搭載されてイージスシステムと連携して飛来する弾道ミサイルの迎撃を行います。

○性能諸元:SM-3

Night_launch_of_a_RIM-161_Standard_SM-3

全長:6.55m

直径:34cm

最大速度:時速9600km

射程:500km

射高:160km

価格:20億円

 

現在配備されているSM-3のバージョンであるブロック1Aは短距離・準中距離ミサイルに関しては迎撃可能です。しかし、中距離や大陸間弾道ミサイルになると迎撃は困難・不可能のようです。そのため、現在は日本も参加したSM-3ブロック2Aの開発が進められています。

日本は1990年末の北朝鮮の弾道ミサイル問題を受けてアメリカの弾道ミサイル防衛プロジェクトに参画することを決定。そして2003年に海上配備型のSM-3と地上配備型のPAC3の導入を決めました。

※PAC3に関しての記事は⇒コチラ

 

SM-3はイージスシステムが弾道ミサイルを探知した後、VLSから発射されて目標を捕捉・追尾します。そして高高度で迎撃しますが、大気圏外でも迎撃することができます。

 

081121-SM3-1

 

我が国でSM-3ブロック1Aが配備されることとなったのは海上自衛隊の「こんごう型」イージス艦4隻です。2007年12月にはハワイ沖で行われた弾道ミサイル迎撃実験において「こんごう」が模擬弾の迎撃に成功を収めました。続く「ちょうかい」は残念ながら失敗しましたが、これは調査によって設計上や製造上の問題ではないことが判明しています。

 

この「ちょうかい」の発射したミサイルは姿勢制御の装置が不具合を起こしたために実験が失敗に終わりました。調査の結果、SM-3は模擬弾の捕捉と追尾を行っていたのでSM-3のシステムとしては問題ありません。

2009年には「みょうこう」も迎撃試験に成功。2010年には「きりしま」も成功を収めました。

 

 SM-3 ブロック2A 命中率 動画

こうして単純にみると成功率は75%ですね。しかし、事前に発射時間を知らされているなどの「お膳立て」があったから非現実的だという意見もあります。ちなみに1回の実験費用は60億円ほどといわれています。

しかし、これで日本は「ある程度」のミサイル防衛力を保有したと言えるでしょう。元々、高速で飛来する弾道ミサイルを迎撃するのは至難の業です。しかし弾道ミサイルにある程度対処する能力を持った国は世界的に見ても少数であり、その中で日本も保有したことは評価すべきかと思います。数千億円かけた結果得られたことをどう評価するかは人それぞれでしょう。しかし、個人的にはほぼ対処困難な事態に対しての「ある程度」の対応能力を持ったことは評価します。

実際、日本は4回しか実験をしていませんが、アメリカは20回以上の試験を繰り返し、迎撃成功率80%となっています。そのため、一概に「役立たず」とは言えないと思います。

 

迎撃実験の動画は⇒コチラ

 

vl

 

さて、日本が現在配備しているSM-3はブロック1Aですが、現在は日米共同でブロック2Aを開発しています。ブロック2Aは限定的ではあるものの、大陸間弾道ミサイルに対する対処能力を付与されており、ブロック1Aよりも性能が上がっています。

日本はブロック2Aの開発から参加しており、開発費もおよそ半分ほど負担しています。しかし、開発は延期していており、2018年頃から配備され始める予定となっています。そしてもう一つのバージョンであるブロック2Bの方も日本の開発参画が決まっており、これも将来的に開発されます。

 

173_09l

 

ブロック2Aは日米共同開発ですが、日本は当時の武器輸出三原則の例外品として第三国への輸出を認めました。しかし、第二次安倍政権は武器輸出三原則を緩和して※防衛装備移転三原則を策定したので基本的な問題はなくなりました。

 

世界的にはロシア、中国、インドなどは独自のミサイル防衛システムを開発しています。そしてヨーロッパの方も数か国が共同開発して独自のシステムや迎撃ミサイルを開発・運用しています。オランダや韓国はアメリカのミサイル防衛システムを導入しようと検討しており、オランダは日米共同開発のSM-3ブロック2Aを検討しています。そして、韓国は米軍の※THAADシステムを導入するよいう情報があります。

 

画像引用元:http://www.mod.go.jp/msdf/index.html

 

1 2 ・・・次のページ

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です