[海上自衛隊]P-3C対潜哨戒機!ハープーン,ソマリア,画像,性能,価格?

海上自衛隊の対潜水艦作戦の遂行や日頃の哨戒パトロール活動において欠かせない存在となっているP-3Cオライオン。長年にわたって海上自衛隊の対潜探知・対処力を支えてきたこの機体は現在も前線配備されており、強力な哨戒網を敷いています。

 

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 P-3C対潜哨戒機 海上自衛隊 性能 価格

P-3Cオライオンは対潜哨戒機としてアメリカ海軍が開発した機体であり、1969年より部隊に配備されています。その後、改良を重ねた機体が生産されて現在も200機ほどがアメリカ海軍の各部隊で運用されています。「オライオン」という愛称はギリシャ神話の登場人物の名であり、「オリオン座」でもあります。

我が国の海上自衛隊も対潜作戦における重要な戦力として当時最新鋭の対潜哨戒機であったP-3Cを1978年から調達しました。最初の3機はアメリカ側からの援助という形で1981年位海上自衛隊に引き渡され、その後は川崎重工業がライセンス生産しました。

 

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日本では計101機が海上自衛隊に配備され、強力な対潜哨戒力を構成することに成功しました。当時はソ連海軍が力をつけている時代であり、日本にはソ連太平洋艦隊の原子力潜水艦群を有効に探知・対処する能力が求められていました。そのため、最新のP-3Cを大量配備することとなったのです。

海上自衛隊は約100機近くを配備しましたが、アメリカ海軍は200機ほどです。世界中の広大な海域を担当するアメリカ海軍と比べて日本周辺のみを担当する海上自衛隊にこれだけの機数が配備されたことは海自の「対潜」という作戦に対する意気込みの強さを感じますね。現在、海自は75機を保有・運用しています。

 

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海上自衛隊の前身である大日本帝國海軍は「三大海軍」として米英と並ぶ強大な戦力を保有していましたが、第二次世界大戦で艦艇の半数を敵の潜水艦に沈められました。そして南方からの資源を輸送する海上航路や各島嶼への戦力増強・補給をするための海上輸送路も敵潜水艦によって壊滅させられました。

これは当時の帝國海軍の対潜能力の欠如によるものでした。そのため、それらの反省からか、海上自衛隊は「対潜作戦」にはかなり力を入れており、P-3Cの大量配備に繋がった一つの要因とも言えるでしょう。ちなみに1機あたりの価格は約100億円と言われています。

 

○性能諸元<P-3C>

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全長:35.6m

最大速度:761km

巡航速度:607km

航続距離:6751km

実用上昇限度:8600m

乗員:11名

搭載可能兵装:空対艦ミサイル・150kg・対潜爆弾対潜短魚雷

 

P-3Cの性能は搭載している電子機器や対潜装備によって発揮されます。磁気探知機や対戦ソナーによって潜航している潜水艦を上空から発見、追跡及び分析します。さらに、ソノブイと呼ばれる筒のような形をした水中ソナーも装備しており、各海域に投射することによって広範囲の探知が可能になります。

ソノブイは全長9mほどでのいわば水中マイクであり、潜水艦を音によって探知して信号によって母機に伝達します。価格は1本あたり数百万円しますが水深300mまで探知でき、ソナーの部分は海上に信号送信のための機器を残して指定された水深まで下がります。基本的には使い捨てのようですが、高価な装備のため可能な限る回収するようです。

 

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これらのソノブイから得た信号情報はP-3Cなどで解析されて潜水艦発見及び追跡へと移ります。

 

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P-3Cのベース機体は旅客機であったため、機内空間に関しては余裕のある設計となっています。そのため、改修などで電子機器の交換や追加搭載も可能となり、未だに第一線で活躍している所以でもあります。

そして性能諸元から見ても分かるようにP-3Cはハープーンミサイルなどの空対艦ミサイルも搭載することができます。しかし、哨戒機が対艦攻撃に参加するという事態は考えづらく、有事の際も実際は本来の対潜哨戒活動に専念してもらった方が効率的です。対艦攻撃は一応可能ですが、実際は護衛艦や潜水艦、「対艦番長」たるF-2戦闘機に任せた方がいいでしょうね。

  P-3C ソマリア 画像

さて、P-3Cは本来は対潜水艦作戦を主任務とする「対潜哨戒機」ですが、最近は近海における不審船事件や東シナ海での不穏な情勢を受けて「哨戒機」として通称するようになりました。「対潜」のみに力を入れるのではなく近海におけるあらゆる異変や状況を哨戒する任務を主任務として力を入れ始めたのです。

そのため、防衛省は2009年からソマリア沖の海賊対策として護衛艦2隻に加えてP-3Cも2機派遣しています。この任務におけるP-3Cの役割は本来の対潜哨戒ではなく、上空から目視によって不審船を発見・識別しています。これらの情報は周辺を航行する商船・タンカーのみならず、他の海軍艦艇にも伝達されて海賊被害防止に生かされています。

 

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P-3Cの上空からの哨戒活動は被害防止にかなり貢献しており、ソマリア沖に展開する各国の艦艇から感謝の意が伝えられています。2機のP-3Cはジプチの空港に自衛隊初の本格的な海外拠点を置いており、陸上自衛隊の護衛部隊50人ほどと業務に取り組んでいます。

 

P-3Cはこのように対潜哨戒のみならず、様々な任務に就いています。そんなP-3Cも順次退役が進んでおり、余剰機は装備試験機や画像情報収集機、電子戦機などに独自改修されています。しかし、今後は配備され始めたばかりの最新かつ国産のP-1哨戒機にその座を譲ります。長きにわたって日本の対潜哨戒活動を空から支えたP-3Cも近い将来、その姿を消します。

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画像引用元:http://www.navy.mil/

http://www.mod.go.jp/msdf/

http://www.mod.go.jp/index.html

 

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