F-22戦闘機ラプター!性能,価格,キルレシオ,F-35,日本?

世界最強の戦闘機と称される米空軍の「F-22ラプター」。猛禽類を意味するラプターはその名の通り、空戦において最強の存在と目されており、性能は世界最高です。今回はそのF-22について見ていきましょう。

 

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 F-22 性能 キルレシオ 価格

F-22戦闘機はF-15戦闘機の後継機としてロッキードマーチン社とボーイング社が共同開発した最新鋭のステルス戦闘機です。制空や対地攻撃など多様な任務に対応できるマルチロール機ですが、開発元は「航空支配機」として位置づけています。

 

○性能諸元

乗員:1名

全長:18.92m

最高速度:マッハ2.4

航続距離:2775km

実用上昇限度:15240m

武装:20mm機関砲(480発)
ミサイル10発前後

 

F-22戦闘機はF–15の後継機としてアメリカ軍が冷戦下で開発を始めたものです。当初は1996年に初号機が配備される予定でしたが、開発の難航と長期化によって配備は2003年にずれ込みました。そして当初は750機ほどを配備する予定でしたが、開発の難航によってコストが上昇してしまいました。そのため、1機140億以上もする高価な戦闘機となってしまいました。

 

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しかし、F-22は世界最高峰の戦闘能力を持っており、特にステルス性においては世界に並ぶものがないと言われているほどです。そのステルス性はレーダー波を吸収する特殊な塗料や、ステルス性を意識した形状によって支えられており、レーダー反射断面積は0.01㎡未満です(翼面積が78㎡)。

ステルス性を考慮した形状の一つとして武器を納めるウェポンベイがあります。これはF-15戦闘機などのようにミサイルを翼に搭載するのではなく機体の下の収納庫に搭載して空気抵抗及び反射面積を減少させるものです。

 

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こうしたステルス性によってF-22はレーダーにほとんど映らないという化け物じみた戦闘機なのです。実際、航空自衛隊の主力戦闘機でもあるF-15も参加した模擬空戦では1機の損害も出さずに144機を撃墜したとのことです。これが巷でも噂の「キルレシオ1:144伝説」です。

 

奥がF-15、手前がF-22

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F-22とて撃墜判定を喰らったことがないわけではありませんが、そのキルレシオは他の戦闘機を圧倒するものであることは間違いないでしょう。レーダーにほとんど映らず、F-22同士はリンクできるため、空戦となればほぼ一方的な戦闘になるのは想像できますね。

可視確認できる有視界近接戦闘ならともかく、遠距離からのミサイルの撃ち合いでは歯が立たないでしょうね。基本的にF-22は近接戦闘ではなく、遠距離からの攻撃を想定している機体なので実戦になれば優勢に戦闘を進めることができるでしょうね。それだけF-22は文字通り航空支配者であり、世界最強の冠に相応しい戦闘機なのです。

 

 F-22 F-35 日本

そんなF-22の欠点はやはり「コスト」でしょう。

開発の長期化に伴いコストが高騰したのは既に述べましたが、維持費の方もかなりかかります。まず、F-22のステルス性を支えるレーダー吸収材が雨やかすり傷に弱いため、1回飛行する度に長時間の整備と費用がかかります。つまり、機体そのものと整備費も高価というわけですね。

 

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このコストの高騰が欠点となり、生産数も当初の750機以上からわずか195機の生産となりました。これはF-22の高価なコストもさることながらアメリカの国防予算が減額を余儀なくされたというのも大きな要因でしょう。いずれにせよ、F-22の生産は当初の計画よりもかなり少ない数の生産で終了して生産ラインはもう既に閉鎖されています。

 

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現在、アメリカ軍は179機のF-22を保有・配備していますが、海外に展開している部隊はなく、実質「本土防衛用」ですね。2011年に沖縄の嘉手納基地に一時的に配備されましたが、海外基地に「配備」する意図はないようです。それだけ最重要の軍事機密であり、国外に出したくないのでしょう。

実際、日本も次期主力戦闘機を選定する際にF-22を有力視、希望しましたが、価格とアメリカ側の反対によって断念しました。当時、日本が導入した場合は1機あたり200億円を超えると言われており、それでも導入を求める声がありましたが、結局最重要の軍事機密の流出を恐れるアメリカ議会や政府の意向によって断念しました。

その後はアジアにおける不穏な情勢やロッキード社による生産ラインの維持の思惑によって日本への輸出の可能性もありました。しかし、結局日本は※F-35戦闘機の導入を決定したため、日の丸を付けたF-22は幻の機体となりました。

同じくアメリカの同盟国である、イスラエルやオーストラリアもF-22の導入を希望しましたが、結局日本と同様に断念しました。

 

F-35戦闘機

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アメリカ空軍はF-22とF-35を混ぜた戦力の編成をしていく方針です。これは高価なF-15とそれより安いF-16を混ぜた従来の「ベストミックス」な戦力から得た教訓でしょう。高価な戦闘機を比較的少数保有してそれより安価な戦闘機を多数配備する「Hi Lowミックス(ハイローミックス)」を次世代の戦力でも維持するようです。

つまり、高価だが高性能なF-22を少数配備した上でF-22よりは安いが、性能は劣るF-35を多数配備するという計画でしょう。性能が劣るとはいってもF-35は世界最新鋭のステルス戦闘機であることには変わりはなく、決して廉価でも劣化版でもありません。ただ、F-22と比べるとやはりラプターの方に軍配が上がりますね。

どちらにしろ、F-22ラプターはその異名に恥じない高い性能を誇り、まさに「空を支配する者」と言えるでしょう。各国が競ってステルス機の開発に取り組んでいますが、しばらくは王者・F-22の天下は揺るがないようです。それだけに生産中止となったのが惜しい限りです。

 

○関連記事:

【航空自衛隊】F-35戦闘機配備!ライセンス生産,性能,韓国は?

 

画像引用元:https://www.flickr.com/photos/usairforce/

 

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「F-22戦闘機ラプター!性能,価格,キルレシオ,F-35,日本?」への2件のフィードバック

  1. 生産中止になったのは、コストだけの問題ではないんですよ。敵味方認証システムを積めない訳があり「統合作戦ができないから生産中止になったんですよ。」それに、たとえ、最強の戦闘機でも、クラウドシューティング戦術で5対1ではラプターは死を覚悟しなければならなくなるステルス殺しのフォーメーションがあります。他にも色々ステルス機の弱点はありますよ。個人プレーしかできない最強戦闘機の死角は意外にも多いんですよ。

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