[陸上自衛隊]90式戦車の評価・実力?性能,ヤキマ,輸出,価格,反応?

90式戦車は日本が戦後に開発した3代目の国産戦車です。第三世代主力戦車として北海道を中心に配備されました。世界と比較しても高い性能を持った戦車であり、「北の守り」を担う中核として日本の防衛力を支えてきました。

 

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陸上自衛隊90式戦車とは?

90式戦車は対ソ連軍を主眼に置いた戦車です。ソ連軍の機甲部隊が侵攻してくるという想定の下、これに対抗するために1970年代に開発が始められました。国産戦車としては61式、74式戦車に続いて3代目であり、陸上自衛隊初の第三世代主力戦車です。これによって74式戦車から一気に西側諸国と比べても遜色ない戦車を保有することになりました。

調達は1990年から開始され、61式戦車の後継として合計341両が配備されました。1両あたりの値段は約8億円です。製作は三菱重工と日本製鋼所が担当しており、2009年まで生産されました。

○性能諸元:90式戦車

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全長:9.8m

重量:50t

速度:時速70km

行動距離:350km

乗員:3名

武装:44口径120mm滑腔砲×1
7.62mm車載機関銃×1
12.7mm重機関銃×1

90式の弾薬は燃尽薬夾を使用しており、射撃時に燃えてなくなる仕組みです。そのため、空になった薬夾を排出、破棄する必要がありません。さらに、第三世代主力戦車としては初めて自動装填装置を搭載しており、新型の射撃管制装置も導入されました。コンピューターを使用した自動追尾と調整によって高い命中率を叩きだしています。

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新たに搭載された照準具安定装置は車体が安定していなくても精密射撃を可能にしており、自動装填装置は連続射撃の能力を向上させています。これらのハイテク機器によって90式は高い射撃精度を保有しており、その性能は他の国の戦車と比較しても劣りません。

実際、アメリカのヤキマ演習場を使用した射撃演習では2~3km先の目標に正確に命中弾を次々と与えてアメリカ軍を驚かせました。ヤキマ演習場では定期的に90式が演習を行いますが、毎回のように精密射撃を披露しているとのことです。

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さて、防御力に関してはセラミックを使用した複合装甲を採用しており、61式や74式よりも向上しています。陸上自衛隊が行った様々な検証実験の結果、かなり高い防御力を持っていることが判明しています。装甲はセラミックを使用した内装式の複合装甲であり、交換や増設が可能です。そして、車体もコンパクトに設計されているため、発見されにくく、結果的に被弾する確率を下げています。

90式戦車の実力とは?

90式戦車は正確な射撃能力と高い防御力を持っており、機動性でも優れています。加速性能に関しては同世代の他の国の戦車よりも高く、鈍重な戦車にとって生死を分けるとも言われる機動力の確保に成功しています。

日本の最新技術を結集してつくった90式は第三世代主力戦車としてはかなり評価が高いものとなっており、総合評価で世界第3位にランクされたこともあるほどです。戦前の日本が強力な主力戦車の開発に遅れて、歩兵支援用のものしか前線に投入できなかったことを考えると隔世の感がありますね。

 

戦後も戦車開発において、「時代遅れ」と揶揄されていた日本が一気に最新鋭の戦車を開発したことは海外でも注目されました。日本の国土を守る分には実力は申し分ないようで、一時は輸出される可能性も噂となりました。しかし、武器輸出三原則があり、防衛上の最高機密たる主力戦車を当時輸出することはかなり非現実的だったと言えるでしょう。

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90式戦車の欠点としてよく言われがちなのがその「重さ」です。90式は重量が50t以上ありますが、これは世界的に見て軽量な方です。同世代の他国戦車と比較すれば90式の方が6~10tほど軽量化に成功しています。しかも、防御力をあまり落とさずに。

日本では90式戦車は重量のせいで本州で使用するのが難しいと言われてきました。しかし、開発当時の有事想定を考えれば、北海道を中心に配備する予定だったのでしょう。それでも、90式は本州での運用は十分に可能です。実際、90式戦車は全国にある橋の約65%を通行することでき、演習でも定期的に本州や九州に輸送されています。輸送する際は艦船を使いますが、そこは全国に張り巡らされた鉄道網も使用できるように考慮してほしかったですね。

おそらく、いずれは北海道以外に配備されている74式戦車の後継として90式戦車を配備する予定でしたが、より最新鋭の※10式戦車にその役目を譲りました。

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最新鋭の10式戦車

90式戦車の欠点をあえて挙げるならばC4I機能の欠如でしょう。これは情報処理、指揮統制、情報共有などの現代戦に必要不可欠な要素であり、いくつかの90式戦車の部隊に付与されていますが、やはり不足していますね。C4Iに関しては最新鋭の10式戦車の方が格段に優れており、これが主力戦車としての座を譲る所以でもあります。10式戦車に主力戦車の座を譲りつつある90式戦車ですが、これからもしばらく「北の守護者」として北海道の防衛に貢献します。

 

画像引用元:https://www.mhi.co.jp/index.html

http://www.mod.go.jp/gsdf/index.html

 

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「[陸上自衛隊]90式戦車の評価・実力?性能,ヤキマ,輸出,価格,反応?」への1件のフィードバック

  1. 砂漠やヨーロッパの盆地平野を主戦場とする3000㍍級の戦場と違い、日本の1000㍍級の近距離砲戦の過酷な戦場を想定する90式戦車や10式戦車の防御力は距離の二乗に反比例する砲弾の威力に対抗する世界最強の防御力が要求される。初期のレオパルト2戦車の防御力鋼板480㎜、アメリカM1戦車650㎜に対し、90戦車は1000㎜相当、事実、872㍍に近距離にて120㎜ラインメタル砲を貫通させずに実験後作動さた強靭性を示した。因みに中国の99式戦車は480㎜相当、韓国のK2戦車は600㎜相当で、0-32㎞/h加速5秒の90戦車及び、62㌧のレオパルト2型戦車の6秒から割り出された55㌧のK2戦車のエンジン出力は1100馬力相当。今ドイツMTu社が保有するパワーパックはMB873タイプの1500馬力、MB 883タイプの1100馬力、レオパルト1型のMB853タイプの840馬力の3種類しかない。

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