[日米英仏の共同訓練]強襲揚陸艦ミストラルが来日!フランス太平洋艦隊?

今月初めにフランス海軍の強襲揚陸艦ミストラルが来訪しました。これを受けて、太平洋の海域で初めての日米英仏共同訓練が行われました。日米合同演習はしばしば耳にしますが、これに英仏が加わるのは異例であり、拡張する中国海軍に対して意味深なメッセージになったものと思われます。果たして、この動きは今後どのように広がるのか?

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フランス海軍の強襲揚陸艦ミストラルが佐世保港に来訪したのを契機に太平洋海域で日米英仏の合同訓練が行われました。訓練は九州沖とグアム・テニアン島沖の海域で行われ、戦術運動、通信訓練、ヘリの離発着訓練など島嶼防衛を意識した内容でした。ミストラルに加えて、海上自衛隊の輸送艦くにさきが参加しており、両艦には日米英仏の陸軍、海兵隊員が乗っています。日米英仏の共同訓練が行われるのは初めてであり、島嶼防衛を目的とした訓練であることも意義深いです。

日米といえば、世界的にも強力な海軍力を保有しており、日米同盟はアジア太平洋の秩序を維持するための基盤です。イギリスもかつての大英帝国ほどの軍事力はありませんが、依然として空母や原子力潜水艦などを有する海軍国です。日米英の海洋同盟構想というのもあったように、ランドパワーの海洋進出を塞ぐためには海軍国同士の協力は自然な成り行きと言えるでしょう。

 

 

一方、フランスといえば陸軍のイメージが強いかと思われます。しかし、フランス海軍も空母や原子力潜水艦を保有しており、海軍力は無視できるものではありません。イスラム国の空爆にも空母を投入しており、強襲揚陸艦と合わせて一定の戦力投射能力を持っています。むしろ、戦力投射という側面では海上自衛隊よりも運用実績と経験があり、規模から考えても大いに学ぶべきでしょう。そんなフランスもかつての植民地はほとんど残っていませんが、海外領土は太平洋にもあります。それらの海外領土はフランスにとっては重要な権益であり、守るために軍隊を駐留させています。

太平洋ではニューカレドニア島やタヒチにフランス海軍太平洋艦隊を駐留させており、その戦力は中国を牽制させるためにも有効でしょう。中国は海軍の海洋進出とともに、経済力を駆使して太平洋の島嶼国家に対する影響力をも強めています。もし、フランスが自国の海洋権益を侵害される脅威を感じれば、アジア太平洋への戦力投射を定期的に行うでしょう。

事実、フランス主導でEUが南シナ海に海軍艦艇を派遣して、航行の自由作戦を実施する案も報じられました。そして、近年は上記の太平洋艦隊に新たな船舶を配備しており、この方面における関与をする思惑があるのは伺えます。ニューカレドニアやタヒチを母港とする艦艇はパトロール用のフリゲートや小型船舶が数隻ですが、空母や強襲揚陸艦も控えているため、プレゼンスは示せるでしょう。日本としては冷戦期に存在したANZUK*のように日米同盟を基軸としてイギリス、フランス、オーストラリア、インド、ニュージーランド、韓国などの海軍との連携を深めるべきでしょう。アジア太平洋に権益を持つ国は多いため、中国の攻勢に懸念以上のものを感じる国は少なくないはずです。これらの国々の思惑や利害を巧みに利用して、一国では難しいプレゼンスの強化を図ることが重要です。

ANZUKとは1971年から1974年まで存在したイギリスを中心とする国防協定。共産主義勢力からのシンガポールとマレーシアの防衛を目的とし、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドが参加していた。

 

画像引用元:www.mod.go.jp/msdf/(海上自衛隊HP)

 

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