ウクライナ情勢,露空軍戦闘機が米空軍機に異常接近

6月3日、米国防総省のウォレン報道部長は米空軍の電子偵察機である、RC135Uが4月に行われたオホーツク海の公海上空でのパトロールにてロシア軍のSU-27(スホーイ27)戦闘機による異常接近を受けていたことを報道陣に公表した。

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国防総省の発表によると、去る4月23日午後、パトロール及び情報収集任務でオホーツク海の公海上空を飛行していた偵察機に対してロシア空軍のSU-27戦闘機が前方を横切ってから約30メートルまで異常接近したとのこと。SU-27戦闘機は電子偵察機の上空を飛んで、機体の下部を見せるように飛行した。このため電子偵察機側からはロシア軍の戦闘機が武装を施していることが鮮明に目視できた。なお、両機の間に無線交信はなかった。

 

米空軍の電子偵察機RC135U

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露空軍のSU-27戦闘機

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この一件を受けてヘーゲル国防長官とデンプシー統合参謀本部議長がロシア側に抗議した。アメリカとロシアの間では、4月中旬にもロシア空軍のSU-24戦闘機が黒海を航行中の米海軍アーレイ・バーク級駆逐艦「ドナルド・クック」(排水量8300t)に12回も異常接近したケースがある。どちらの件もウクライナ情勢を巡る米露の対立に起因していると考えられている。

ウクライナ情勢を巡っては米露は依然対立しており、今回のような軍事的ニアミスはかつての米ソ冷戦時代を彷彿させるものである。米ソ冷戦時は異常接近や挑発、針路妨害は日常的に発生していたが、ソ連崩壊後は米露間でここまでの事態は初めて。このように米露による対立及び関係悪化が続く中で世界は両大国が再びかつての冷戦時代のような関係に戻るのではないかという懸念を抱いている。

しかしながら、今回のいわゆる「新冷戦」では旧冷戦と違って中国という新たな巨人が大きな役割を担い、無視できない影響を与えるであろう。世界第2位の経済力、世界屈指の軍事力を手に入れた大国・中国がどういう役割を担うかは未だ不透明だが、場合によっては漁夫の利を得ようと各地への影響力を強めるかもしれない。またはこの機に乗じてアジアにおける覇権を確立しようと積極的に出る可能性も高い。現に南シナ海、東シナ海では周辺国との紛争を力による現状打破で激化させている。米露の対立は結局、第三の大国たる中国を利するだけではないのか。情勢は日本にとって益々厳しいものになりつつある。

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