[イギリス海軍]クイーンエリザベス級空母!建造費,カタパルト,艦載機,戦艦,画像?

現代で「空母」といえば、アメリカ海軍のニミッツ級空母が思いつくでしょう。しかし、かつて7つの海を支配したイギリス海軍も最新鋭の空母「クイーン・エリザベス」を就役させようとしています。イギリスが誇るこの最新の空母の実力とは?

クイーン・エリザベス級空母の性能

イギリス海軍は20世紀半ばまでは世界最大かつ最強の海軍だったことは周知の事実でしょう。しかし、第二次世界大戦以後はアメリカにその地位を取って代わられ、今ではアメリカ海軍には遠く及びません。それでも、空母や原子力潜水艦を保有しており、外洋航行と遠隔地での作戦行動を遂行できる能力を持ちます。かつてほどの戦力や規模はありませんが、今でも世界有数のブルー・ウォーター・ネイビーです。

さて、そんなイギリス海軍は老朽化したインヴィンシブル級空母の代替としてクイーン・エリザベス級の就役を目指しています。このクイーン・エリザベス級空母はイギリス海軍の長い歴史を通しても最大の軍艦になる予定です。意外なことに、イギリス海軍が保有してきた戦艦よりも排水量では大きいのです。

余談ですが、クイーン・エリザベスという名の船は日本にもたまに寄港するあの豪華客船が思いつくでしょう。しかし、軍艦では1915年に就役して第一次、第二次世界大戦の両方に参加した戦艦クイーン・エリザベス(排水量38,000t)が有名です。

さて、今回の空母クイーン・エリザベスですが、当初は電磁式カタパルトを搭載する話が出ていました。しかし、厳しい財政の中で着艦用のアレスティング・ワイヤーとともに装備されないことになりました。途中の計画変更で予定されていたF-35Cも結局F-35Bを搭載する案に戻り、クイーン・エリザベス級はスキージャンプ方式の空母として建造されました。

つまり、カタパルトを装備せず、短距離離陸型の空母として運用されます。これは中国海軍の空母同様、短距離離陸が出来る一方で戦闘機に搭載できる燃料や兵装の量は一定の制約を受けます。ただ、艦の構造としては左側に飛行甲板が張り出しており、改装次第では米空母のようなアングルデッキにすることも可能かもしれません。

 

○基本性能:クイーン・エリザベス級航空母艦

基準排水量:45,000t

満載排水量:70,650t

全長:284m

最大幅:39m

速力:25ノット(時速46km)

航続距離:10,000海里(18,520km)乗員:767+705名

兵装:20mm CIWS×3
30mm機関砲×4
7.62mmミニガン×多数

艦載機:F-35B 約36機
ヘリコプター約12機

建造費:およそ4,500億円

性能に関してはアメリカ海軍のニミッツ級や最新のジェラルド・フォード級空母には劣るものの、十分な作戦遂行能力と戦力投射能力を保有しています。外見の特徴としては、艦橋(アイランド)が二つあり、前方が航海や司令部用、後方のが航空管制用です。これは海上自衛隊の護衛艦いずもでも見られる特徴です。さらに、もっと特徴的になのは航行に必要な人員がわずか770名ほどで済むことです。排水量でいえば、前回のインヴィンシブル級よりも倍以上大きくなっていますが、省力化の努力によってたった15人ほどの増員で済んでいます。

 

空母艦載機は?

航空作戦能力に関しては、15分で24機を発艦させることができ、イギリス海軍は空母運用能力を既に確立しているため、戦力化も中国海軍ほどは苦労しないでしょう。そして、厳しい予算の制約を受けて、一定の水陸両用能力を付与すること強襲揚陸艦としての役割も期待されているようです。実際、攻撃型アパッチヘリコプターを搭載しますし、オスプレイも載せる可能性があります。

ただ、この場合のオスプレイ搭載は輸送機としての役割の他に早期警戒機としての運用も考えられます。空母というのはただ単に戦闘機を載せるだけでは意味がありません。対潜哨戒用のヘリコプターとともに、早期警戒機が必要なのです。地球は丸いのでレーダー波は水平線の向こうまで届きにくく、上空からの索敵が欠かせません。そのために、早期警戒機がいるわけですが、短距離離陸を前提とした空母の場合は選択肢が限られます。

 

 

イギリス海軍は今までヘリコプター型の早期警戒機を運用していましたが、現在はオスプレイに注目が集まっています。つまり、オスプレイにレーダーを搭載して早期警戒機として運用することで短距離でも離着艦が可能で、なおかつ飛行は従来同様にできます。実際、早期警戒型のEV-22という構想があり、これは海上自衛隊でも導入を検討すべきでしょう。

現在、空母クイーン・エリザベスは試験航海を続けており、就役(この場合は戦力化)は2020年を予定しています。さらに、2番艦のプリンス・オブ・ウェールズも建造中であり、2023年の戦力化を目指しています。日本軍がかつて撃沈したプリンス・オブ・ウェールズの名を戴く艦が誕生するのは少し複雑ですが、ぜひ海上自衛隊との親善訓練に参加して本当の意味での未来志向や和解を表して欲しいですね。

南シナ海問題にも関心を示しているイギリスはもしかするとクイーン・エリザベス級空母を航行の自由作戦に参加させるかもしれませんね。いずれにせよ、日米同盟+αを進めている日本はイギリス海軍との合同訓練をますます活発化させるでしょう。その時に、護衛艦いずもとクイーン・エリザベス級空母が並走する姿が見れるかもしれません。

 

画像引用元:www.royalnavy.mod.uk(イギリス海軍HP)

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