新型護衛艦「いずも」最新情報!空母,2番艦,公試,艦装は?

昨年8月に進水した海上自衛隊の最新鋭護衛艦いずも。海自史上最大の艦艇となる予定で、国内外で注目を集めていますね。今回は新型護衛艦いずもについての最新情報をお届けします。

 

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昨年の8月6日にジャパンマリンユナイテッドの横浜磯子工場で海自最大の護衛艦「いずも」が進水しました。いずも型はしらね型の代替艦として建造されており、計2隻が就役する見通しです。1番艦いずもは現在艦装中で2015年3月に竣工・就役する予定です。2番艦についてはすでに起工されており、2015年8月にいずもと同じ工場で進水予定です。

 

しらね型護衛艦

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いずも型は前級のひゅうが型と同様に全通甲板式で、見た目は空母にそっくりです。いずも型の性能諸元は、

基準排水量:19500t

満載排水量:26000t

全長:248m

全幅:38m

速力:30ノット

乗員:470名

兵装:高性能20mm機関砲(CIWS)×2
SeaRAM×2

艦載機:SH-60Kなどを最大14機

 

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上記のようにいずも型はひゅうが型よりも6000t、全長51mも大型化しており、名称こそは「護衛艦」ですが実質的な「ヘリ空母」です。国外のメディアは「ヘリ空母」、「準空母」と報じており、イタリア海軍の軽空母「カブール」やスペイン海軍の軽空母「ファン・カルロス1世」と同規模です。いずも型は海自最大の艦艇であり、旧帝国海軍の空母「飛龍」に匹敵します。その意味では日本の海軍に約70年ぶりに空母が登場したと捉えてもいいでしょうね。

 

旧海軍の空母「飛龍」

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さて、いずも型は前級のひゅうが型よりもかなり大型化していますが搭載する兵装は最低限に抑えられています。ひゅうが型はVLSを16セル搭載していますが、いずも型は搭載しておらず、CIWSとSeaRAMのみです。これは最低限の自衛力を与え、作戦行動の際は護衛の艦艇をつけることを前提としています。いずも型は大型艦のため、迅速に動き回って作戦行動を取ることは難しいのです。そのため、いずも型は洋上基地・司令部としての役割が大きいでしょう。実際、戦闘指揮所(CIC)と艦隊司令部作戦室(FIC)はひゅうが型のそれよりも広く、充実しています。幕僚を100人程収容できる統合任務部隊司令部の設置も可能です。

 

いずも就役に関しては→コチラ

 

いずも型の建造費は約1200億円で、2番艦は1155億円の見込みです。ひゅうが型が1隻あたり約1000億円なのでかなり大型化した割には建造費は抑えられている印象を受けます。これはやはり、ひゅうが型よりも搭載する兵装を減らした結果ではないでしょうか。

 

そのいずも型の兵装ですが、海上自衛隊の艦艇として初めてSeaRAMを搭載します。SeaRAMはアメリカとドイツが共同開発した近接防空用のミサイルシステムであり、CIWSよりも射程が長く、VLSよりも簡単なシステムです。そのため、比較的安価かつ簡易的な防空システムとして戦闘艦への搭載が進んでいます。

 

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艦載機に関してはやはり「ヘリ空母」らしく最大14機も搭載可能です。いずも型は前述のようにしらね型の代替ですが、しらね型が3機しか搭載できなかったのを考えると搭載機数は圧倒的ですね。甲板の拡張によって同時に発着できる機数は5機に増え(ひゅうが型は3機)、哨戒ヘリによる常時の対潜哨戒体制を敷くことが可能です。さらに特徴的なのは、海自艦として初めて舷側エレベーター(デッキサイド式)を採用していることです。ひゅうが型はインポート式でしたが、いずも型は後部エレベーターがデッキサイド式となっており、より空母に近づきました。デッキサイド式はエレベーターよりも大きい機体を搭載できるのが利点です。

 

米空母のデッキサイド式エレベーター

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ヘリ運用能力は保有していますが、その他の航空機に関しては防衛省は運用の意図を否定しています。例えば、導入が決定しているF-35を搭載するという話も一時期ありましたが、耐熱甲板ではないため実際は運用が不可能であり(改造すれば話は別ですが)、あくまでヘリコプターの運用のみを考えているようです。しかし、設計当時は固定翼機の運用も頭に入れていたようで、その意図は完全に破棄されたとも思えません。戦闘機は難しくてもいずも型でのオスプレイの運用は近い将来実現されるでしょう。実際、日米合同演習ではオスプレイがおおすみ型輸送艦やひゅうが型護衛艦に着艦しており、いずも型もいずれは離島防衛のためにオスプレイの搭載を行うでしょう。

 

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いずも型はヘリ空母としての機能だけではなく輸送艦、病院船、補給艦としての能力も備えており、マルチ艦と呼べるでしょう。陸上自衛隊の人員400名と大型トラック50台の輸送が可能です。これはオスプレイの搭載の可能性と合わせて離島奪還作戦での運用を睨んだものといえるでしょう。輸送力不足に悩まされる海上自衛隊にとってはこうしたマルチ艦の存在は貴重です。

補給能力としては護衛艦3隻分の燃料と真水を洋上補給する能力を持ち合わせており、35床の医療ベッドも備えています。こうして見ると、本当に多様な任務に対応可能な艦といえるでしょう。いずも型は離島防衛作戦において、哨戒ヘリによる対潜哨戒網の確立や攻撃ヘリによる上陸支援作戦、オスプレイ搭載による人員輸送などでその類まれなる航空運用能力を発揮するでしょう。

 

いずもの就役は日本の海軍力増強に大きく寄与して、隣国への牽制にもなることは間違いないでしょう。日本の海軍力の新たな象徴となりうるでしょうね。来年の3月に竣工して公試に出航するのが待ち遠しいですね。2番艦に関しては名称はまだ不明ですが旧海軍の出雲型巡洋艦の命名によるならば「いわて」となるでしょう。こちらも来夏の進水式での命名が楽しみですね。

旧海軍の出雲型装甲巡洋艦

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参照・関連記事はこちら

護衛艦いずもが就役!ヘリ空母配備,二番艦24DDH,中国,F-35B?

[海上自衛隊]ひゅうが型護衛艦!ヘリ空母,写真,性能,F-35,韓国,3番艦?

 

画像引用元:http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/shirane/143.html

http://www.navy.mil/view_image.asp?id=40730

 

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「新型護衛艦「いずも」最新情報!空母,2番艦,公試,艦装は?」への4件のフィードバック

  1. 新型護衛艦「いずも」最新情報!空母,2番艦,公試,艦装は?
    2014年7月2日の記事で
    >しらね型が2機しか搭載できなかったのを考えると搭載機数は圧倒的ですね
    とありますが、しらね型の最大搭載数は3機です(ついでに言えば前型のはるな型も最大は3機)
    海外演習に参加した際などに2機しか搭載していないケースがあり誤認されたのでは?

    1. コメントありがとうございます。こちらの記載ミスでしたので訂正しました。個人的なブログ感覚で書いているものなのでしばしば情報に誤認がありますが、今後もよろしくお願いします。

  2. 個人的には「ブラストディフレクターが入るようなスペースを残しておけば、F-35Bようの空母を作る時に設計変更が楽でコスト削減にもなる。」次から次へと新しい技術を取り入れてると予算がかかり企業の負担だけでなく税金もかかり国民を苦しめて採算が合わず「誰がタメの国防か?」となる。量産機型な発想が無いようでは、政府に企業が就いてこなくなりますよ。

  3. 「いずも」は弄りようがありません。改造可能性0です。このままヘリ空母&補給艦として使うしか手がありません。F-35Bが乗せられるか?と言えば、乗せるとしても5~6機のスペースしかありません。理由は武器などの装備品や離着陸メンテナンスのスペースです。排水量を考えて下されば分かりますが、揚陸艦ワスプ級の半分強。しかもペラペラの甲板。甲板は時間制限のあるオスプレイが着艦するレベルです。ドスーンと落とすF35Bの着陸は強度的にも無理です。要するにヘリコプターによる対潜専門艦です。諦めて下さい。使い道は限られております。

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