[海上自衛隊]試験艦6102あすか!観艦式,新型レーダー,性能?

海上自衛隊は新たなに開発した装備を試験的に運用するための艦艇「試験艦」というものを1隻保有しています。試験艦「あすか」は新装備を護衛艦で本格採用する前に搭載して試験運用します。

6102_01l

「あすか」は1995年から運用されている海上自衛隊の「試験艦」であり、新開発の装備や設計を試験的に運用するための専用艦です。「あすか」は試験艦6102号艦として建造され、海上自衛隊の開発隊群に配備されています。

「あすか」は新装備を護衛艦で本格採用する前に実際の艦艇で試験運用して性能面、運用面で問題がないかを査定する艦です。「あすか」は海上自衛隊初の試験艦であった「くりはま」に続く試験専用艦であり、「くりはま」が除籍した今は唯一の試験艦です。

 

試験艦「くりはま」

main_6101

 

しかし、「くりはま」は排水量が1000tほどの小さな船体であったため、大型の試験装備を搭載するのが困難でした。さらに、居住性がよろしくなかったため、試験運用のための航海も日帰りに制約されていました。それに比べて「あすか」は「くりはま」より大幅に船体が大型化しており、大型装備の搭載と本格的な試験運用が可能となっています。

 

○性能諸元:試験艦「あすか」

6102_02l

 

基準排水量:4250t

満載排水量:6200t

全長:151m

速力:27ノット(時速50km)

乗員:70名

試験要員:約100名

兵装:Mk.41 mod.17 VLS(8セル)×1
3連装短魚雷発射管×1

艦載機:1機搭載可

 

「あすか」は新型の水上艦用ソナーや最新の射撃指揮装置であるFCS-3を搭載して試験業務に従事していました。新型射撃指揮装置のFCS-3は「あすか」で海上試験が実施され、問題がないと判断された後に「ひゅうが型」に転用されて本格運用されました。現在は最新鋭の「ひゅうが型」と「あきづき型」にFCS-3が採用・搭載されています。

VLSも設置しており、新型ミサイルの試験を行っています。実際に試験搭載された兵装として07式アスロックなどがあり、水上艦で運用する際にきちんと搭載・発射できるかなどのテスト行いました。

「あすか」で試験運用されて、その後護衛艦で本格採用された他の装備としては12式魚雷、魚雷防御用の投射式静止ジャマ―や自走式デコイなどがあります。

 

15

 

試験艦であるため、「あすか」は試験要員を約100名ほど乗艦させて試験運用の航海に出ます。これらの要員が運用評価を行うための多目的室や機材倉庫なども設けられています。

現在はFCS-3の性能向上のために多機能型のXバンドレーダーが搭載されています。今後は次世代の護衛艦装備の性能評価のために海上試験を実施します。

「あすか」は開発隊群所属ですが、有事の際は改装して護衛艦として運用できるなどの話が存在します。しかし、実際は「試験艦」として設計・運用されているため、短期間で改装を施して「護衛艦」として運用することは難しいようです。

 

6102_04l

 

「あすか」は1隻のみで同型艦が存在しないため、かなりレアな存在となっています。護衛艦とは異なった外見をしており、独特の艦として異彩を放っています。そのため、観艦式や一般公開では「レアな艦」として注目を浴びることが多々あり、人気となっています。

 

main_6102

 

世界的に見て、「あすか」は高性能な試験専用艦であり、海上自衛隊の新型艦載装備の研究・開発に大きく貢献しています。海上自衛隊というと護衛艦や潜水艦などにどうしても注目が行きがちですが、開発群隊は海上自衛隊の業務を支える貴重な存在です。海上自衛隊が世界的に高いレベルの海軍力を保持し続けることができるのは研究・開発に従事する「あすか」を含めた開発隊群の業務のおかげでもあります。

護衛艦が新装備を本格搭載して運用するために「あすか」は欠かせない存在であり、結果的に戦力の更新・強化をサポートしています。今後も試験業務に従事して海上自衛隊の戦力を支えてほしいものです。

 

関連記事:

[海上自衛隊]ひゅうが型護衛艦!ヘリ空母,写真,性能,F-35,韓国,3番艦?

[海上自衛隊]あきづき型護衛艦!性能・実力,進水,6隻,後継?

 

画像引用元:http://www.mod.go.jp/msdf/

 

1 2 ・・・次のページ

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です