[陸上自衛隊]高性能な国産水陸両用車を開発?日米共同開発?

近年、離島奪還作戦(離島防衛)を念頭に部隊配置や装備獲得を進めている防衛省は国産の水陸両用車を新たなに開発することを決めました。我が国の自衛隊が水陸両用作戦能力の獲得に大きく舵を切った歴史的な決定と言えるでしょう。
※写真はAAV-7

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中国海・空軍の活発な海洋進出を受けて防衛省及び自衛隊は南西諸島の防衛を強化する対策を講じています。具体的には米海兵隊のような任務を担う水陸機動団の新設やアメリカ製の水陸両用車のAAV-7の購入を進めています。しかし、52両が配備予定のAAV-7は開発から45年以上経っており、速度や性能に不安が残ります。特に設計が古いのは否めず、南西諸島の海岸には多いサンゴ礁を乗り越えられないという欠点があります。

そこで新たに日本の島嶼防衛に適した高性能な水陸両用車を国産開発しようとなったわけです。来年度予算に研究開発費を計上して2019〜2020年までには初期研究を終える見込みです。開発は主に三菱重工業が担当する模様で、欠点であるサンゴ礁を乗り越える性能や小型化したエンジンを搭載して速度もAAV-7の水上速度13km/hよりも格段に速いものを目指します。実現すれば日本初の(軍事的な)国産水陸両用車となりますが、こうした動きが表に出るだけで日本の離島防衛に対する意思表示にはなります。

 

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陸上自衛隊に配備されたAAV-7

 

さて、こうした動きもある中で日米共同開発で新たな水陸両用車を研究開発する計画もあるようです。アメリカも旧式化しつつあるAAV-7の後継車を開発する計画がありましたが、数年前に頓挫しています。そのため、日米共同開発を持ちかけて米海兵隊との運用面での互換性を高めて「一体化」と言われる連携を強化したいのでしょう。そしていずれは防衛産業の発展と活性化のために国際市場への参入を長期的視野に入れているものと思われます。しかし、既に一度頓挫している米側のことを考えれば開発コストの高騰や開発の難航は免れないでしょう。そう考えれば日米共同開発は総合的に見れば「損」な投資になる可能性が高いと言えます。

国産開発が実現しても既に52両のAAV-7の調達を進めているため当分の間は2種類の装備を運用することとなります。そして水陸両用車の配備に加えてそれを搭載・運搬する輸送艦艇の拡充が必要でしょう。現行の「おおすみ」級3隻のみではやはり厳しいでしょう。さらに、どうして速度が限られる水陸両用車よりも空中から一気に兵員を送り込める輸送ヘリの配備・整備を優先的に進めるべきです。そのためにも現在進めているオスプレイの調達を滞りなく行うとともに、比較的廉価な新型ヘリ(汎用・大型両方)の開発計画も視野に入れるべきでしょう。しかし、前述のようにこうした姿勢をはっきりと見せ、内外に報道されることによって日本の離島防衛における意思表示と中国への牽制になります。

 

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画像引用元:www.mod.go.jp(防衛省HP)

 

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