[海上自衛隊]練習艦隊かしま,かとり,しまゆき,しらゆき,せとゆき!

海上自衛隊の幹部(士官)は江田島の幹部候補生学校を卒業すると練習艦に乗って約5ヶ月間の遠洋航海に出ます。卒業して早速艦隊勤務を体験するわけです。それでは将来の海上自衛隊を担う新米士官が乗る練習艦隊とはどんなものか見ていきましょう。

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海上自衛隊の幹部は広島県の江田島にある幹部候補生学校(旧海軍兵学校)で最長1年間の教育を受けます。幹部候補生学校は防衛大学校を卒業した者や一般大学からの者も入学します。さらに海上自衛隊内からの昇進者も合わせて毎年約180〜190名ほどが幹部自衛官として巣立っていきます。卒業すると今度が練習艦隊に乗り込んで遠洋航海に出発します。

練習艦隊は幹部候補生を乗せて約5ヶ月の遠洋航海に出航して世界各地に寄港します。練習艦隊での航海を通して幹部自衛官としての気概と資質を育成します。そして世界各地に寄港することで国際感覚を磨き、「海軍外交官」としての技量を育てます。

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海軍士官というのは礼儀と伝統を重んじ、紳士的な振る舞いが求められます。練習艦隊は世界各地を寄港する際の日本代表であり、日本の海上自衛隊が如何なる者かを世界に知ってもらうことになります。つまり練習艦隊は日本の外交使節団でもあるのです。

 

さて、現在の練習艦隊には練習艦が4隻属しています。そのうち「かしま」は「かとり」の後継艦として当初から練習艦として計画・建造されました。他の3隻、「しまゆき」「しらゆき」「せとゆき」は元護衛艦です。

○練習艦「かしま」

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基準排水量:4050t

全長:143m

幅:18m

速力:25ノット(時速46.3km)

乗員:360名

兵装:62口径76mm単装速射砲×1
3連装短魚雷発射管×2

 

「かしま」は護衛艦と比較した場合は艦橋やCIC(戦闘情報センター)などが広く設計されています。これは新米幹部が乗り込んで実習を行うため余裕のある設計となっています。他にも実習生が170名入れる講堂なども設置されており、教育実習艦としての要素を多く含んでいます。

さらに、既出のように練習艦隊は「日本の代表」として各国に寄港するため、公式儀礼のための礼砲(空砲)が前部に2門設置されています。「かしま」は練習艦としても、公式儀礼のための「訪問艦」としても十分な役割を果たせるため、各国の記念行事などによく派遣されます。

 

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「かしま」は速射砲と魚雷発射管しか備えていないため、ミサイルや対潜ロケットの実習は主にCIC内でのシミュレーターで行われます。しかし、やはり「実習」には本物を使用することが求められます。

そのため、練習艦隊には旧「はつゆき型」の護衛艦である「しまゆき」「しらゆき」「せとゆき」の3隻が属しています。

○練習艦「しまゆき」

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基準排水量:3050t

全長:137m

幅:13.6m

速力:29.7ノット(時速55km)

乗員:200名

兵装:62口径76mm単装速射砲×1
20mmCIWS×2
シースパロー対空ミサイル8連装発射基×1
ハープーン4連装発射筒×2
アスロック対潜ロケット8連装発射基×1
3連装短魚雷発射管×2

 

上記のように元護衛艦を転用しているため、本物の兵装をそのまま搭載しています。そのため、実習の際は実際の装備で練習することが可能であり、技量の上達に貢献しています。おそらく「かしま」で艦の航海実習や兵装の扱いをシミュレーターで練習した後、「しまゆき」「しらゆき」「せとゆき」などで本格的に実際の装備で練習するのでしょう。

練習艦隊は海上自衛隊の将来を担う幹部の育成には不可欠な存在であり、その果たす役割は大きいものです。日本国の顔として各国で外交官としての務めも果たしており、誇るべき存在です。今後も未来ある幹部を育ててほしいですね。

 

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画像引用元:http://www.mod.go.jp/msdf/index.html

 

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