【海上保安庁】新型巡視船を新造!尖閣,装備,建造計画?

四方を海に囲まれた島国たる我が国にとって「海防」は常に重要課題となります。そんな海防の任に日々就いているのが自衛隊であり、そして海上保安庁です。海上自衛隊と共に「海の護り」、「国境の守護者」として日本の海を護る海上保安庁は昨今の周辺情勢の悪化を受けて警備力を増強しています。

 

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 海上保安庁 巡視船 装備 尖閣

海上保安庁は我が国の国境である「海洋」の護りに就いている組織です。海難事故における救助や捜索、海洋調査なども行う中で日々我が国の領海を護っています。海上保安庁の任務や働く姿はドラマ「海猿」で有名になりましたが、これはどちらかというと「救助」という面で海保を有名にしました。

しかし、尖閣諸島での漁船衝突事件、そして頻繁に起きるようになった中国の海洋監視船などとの対峙で「海を護る」という任務がクローズアップされました。海保の「海防」という面がこれらの事態を通じて国民に広く知れ渡るようになりました。

 

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海上保安庁は領海警備などに主に巡視船を投入しており、これらの船舶が海保の警備力を支えています(軍事組織とはいえないので「戦力」という言葉は敢えて使いません)。現時点で海保は117隻ほどの巡視船を保有していますが、尖閣沖の情勢などを受けて増強することが決まっています。その他にも海保には内海や近海で救難・捜索活動や警戒任務に従事する巡視艇も多く保有しています。

 

さて、巡視船にはいくつかのタイプがあり、ヘリコプター搭載型や中型・小型などがあります。ヘリコプター搭載型が一番大きな部類に入るのですが、特に最大のものは「しきしま型」であり、これは海上自衛隊のイージス艦「こんごう型」なみの大きさです。

○しきしま型巡視船

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基準排水量:6500t

満載排水量:9350t

全長:150m

速力:25ノット(時速46km)

航続距離:18ノット時で20000海里(37040km)

乗員:140名

兵装:35mm連装機銃×2
40mm単装機銃×2
20mm機銃×2

艦載機:2機

 

艦載機

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以上の性能諸元から見ても分かるようにしきしま型は護衛艦に匹敵する排水量を持つ世界最大の巡視船です。ちなみに「しきしま型」は2隻建造されており、2番艦は「あきつしま」です。建造費は350億円です。これらから分かるのは海洋国家たる日本の海洋警備に対する強い意志でしょう。

 

 新型巡視船 新造 建造計画

海保は他にも巡視船を多く保有していますが、世界4位の海洋面積を持つ我が国・日本の領海と排他的経済水域を警備するのは困難です。特に尖閣情勢が中国船の頻繁かつ定期的な侵入によって悪化しており、南西諸島方面に警備力を割かなくてはなりません。

そのため、政府は尖閣諸島海域の警備に専従する海保警備隊の発足を決定しています。そして警備力の空白を作らぬために新型巡視船の新造も決定されました。建造されているのは新型の「くにがみ型」であり、これは1000t型の巡視船となっています。

 

○くにがみ型巡視船

 

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排水量:1700t

全長:96.6m

速力:25ノット以上

兵装:20mm機銃×1
30mm機関砲×1
遠隔操作式放水銃×1

 

くにがみ型は18隻以上建造される予定であり、1番艦の「くにがみ」と2番艦の「もとぶ」は2012年4月に竣工されました。1隻あたりの建造コストは当初は74億円となっており、1000型巡視船として高価な船として注目されました。しかし、量産建造することによって1隻あたり57億円まで下がったとの情報もあります。これには異論や疑問視する意見も多数ありますが、量産することによって当初の74億円からある程度はコストを抑えることができたのではないかと思います。

 

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特徴的なのは推進機関としてはプロペラ式を採用しており、高速航行を追求してウォータージェット推進を採用した「はてるま型」などとは違っています。これは「はたるま型」が低速航行時に安定性に問題があったのでプロペラ式に戻ったという事情があります。さらに新型の揺れを抑える減揺装置を搭載することによって低速航行時や悪天候時でも安定性が増しています。

後部甲板には飛行板も設置されているので艦載機の離着艦も可能で、露天駐機もできます。

 

1番特筆に値すべきはこの最新の「くにがみ型」が沖縄方面を担当する第11管区に優先的に配備されるということです。第11管区は尖閣諸島も担当しており、中国と対峙する最前線の部隊です。尖閣専従の部隊は最新の「くにがみ型」10隻と「つがる型」を2隻で構成される予定です。18隻以上建造される予定の最新船舶のうち、半数以上を尖閣諸島担当に充てるというのは領海・領土防衛に対する意志表示でしょう。

 

つがる型巡視船

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くにがみ型が揃うまでは現有船舶を他の管区から移籍させて南西諸島方面の警備力を強化する方針です。ちなみに同じく中国の海洋進出に悩まされているベトナムにも巡視船を提供する予定であり、こちらはフィリピンと違って新造船を供与するようです(フィリピンへは中古船10隻ほど)。

つまり、さらなる量産によって1隻あたる建造コストを下げて中国の海洋進出に対して立場を共有する国の海上警備力を強化する。一石二鳥の方針といえますね。しかし、南西諸島の守りも重要ですが、そちらにばかり海上警備力が強化される他の管区が心配ですね。

 

やはり、海上保安庁の予算と人員を増やすべきではないでしょうか。

海保は現在1万2600人の人員と1779億円の予算を持っていますが、広大な海洋を担当するにはいささか少ないように思います。人員も最低2万人ほど、そして予算も2000~3000億円ほど付けるべきでしょう。

装備の更新や巡視船のさらなる増強を図り、海洋警備力を盤石なものとすべきです。特に周辺情勢が不穏な空気しか醸し出していない現在、「海防」は我が国に最も問われている基本かつ重要な問題でしょう。

 

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画像引用元:http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/
http://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/

 

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「【海上保安庁】新型巡視船を新造!尖閣,装備,建造計画?」への1件のフィードバック

  1.  広い領海を守るのが海保の仕事である以上予算は付けるべきである。ましてや、尖閣やサンゴの密漁等領海が荒らされているのに黙ってみていること自体可笑しい。
     救難救助を広い領海で行うのならUS-2を配備すべきである。
     一刻を争う時に自前の救助飛行艇を持つことは当然のことである。インドに輸出するタイプを作るのだったら海保用にも配備するべきである。GDP1%枠に囚われないわけだから。
     装備を持たないで危険な所に向かわせてはならない。彼らにも家族はいるため、安全は確保しなければならない。

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