[海上自衛隊]掃海艇・掃海母艦!ペルシャ湾派遣,画像,性能?

海上自衛隊には花形の主戦力である護衛艦や潜水艦の他に様々なサポート役が多くいます。その中には海上の交通路を確保するために敵の敷いた機雷を除去する「掃海艇」、そして機雷敷設能力も保有する掃海母艦があります。

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海上自衛隊の掃海艇とは?

戦争において相手国の流通を遮断して経済的に窮地に追い込むというのも有効な戦法の一つです。その際、海上交通路を妨害・遮断して貿易活動や資源・物資の輸入を止めます。これによって止められた側はかなり苦慮することになり、経済的に死活問題となります。

海上交通路や連絡路を遮断するための手段としては艦船による海上封鎖や潜水艦による通商破壊作戦、そして機雷敷設による機雷戦・機雷封鎖があります。この機雷を除去する役割を帯びているのが掃海艇です。

 

海上交通を脅かす機雷

日本は第二次世界大戦時にアメリカ軍の潜水艦や航空機によって海上交通路を遮断され、港湾や海峡も機雷を投下されて船舶による航行は危険な状態でした。そのため、戦後に発足した海上自衛隊は対潜能力とともに掃海能力を重視しました。これは第二次世界大戦の反省から生かされたものです。

シーレーンを確保するために掃海艇による機雷除去は必要不可欠です。島国・日本にとってシーレーンの確保は死活問題です。そのため、海上自衛隊による掃海作戦は有事の際に我が国の存亡を運命づける問題です。

では、海上自衛隊の最新の掃海艇を見ていきましょう。

 

○性能諸元:えのしま型掃海艇

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基準排水量:570t

全長:63m

速力:14ノット(時速26km)

乗員:48人

兵装:20mm機関砲×1

掃海艇という船は他の海軍艦艇と比べると非常に小さな船体です。しかし、その小さな船体には機雷を除去するための特殊な装備が多く搭載されています。機雷を処分するためのゴムボートや作業艇、遠隔操作式の無人潜水艇も搭載しています。これらは安全かつ確実に機雷を処分するために開発、搭載されているものです。

機雷には磁気に反応して爆発する厄介な種類もあるため、掃海艇の船体はできる限り金属を使用しません。そのため、海上自衛隊の掃海艇も木製でできたものが多く、「すがしま型」や「ひらしま型」はそのタイプです。そして、最新の「えのしま型」は繊維強化プラスチックを使用しており、軽量化を実現しつつ船体の強度を強化しています。

厄介な磁気反応型の機雷

掃海母艦とベルシャ湾への派遣

さて、掃海艇は機雷を除去する役割を帯びた船ですが、逆の任務を行う船もあります。つまり、機雷を敷設する能力も持つ船です。これが海上自衛隊の「うらが型掃海母艦」です。

○性能諸元:「うらが型掃海母艦」

基準排水量:5650t

満載排水量:6850t

速力:22ノット(時速40.7km)

乗員:160名(司令部を入れると170名)

兵装:12.7mm機関銃×2
62口径76mm速射砲×1(2番艦「ぶんご」のみ搭載)

掃海母艦は機雷を敷設する能力と機雷戦における司令部としての能力を保有しています。そして「うらが型」には航空機による機雷処分を支援するためにヘリポートが設けられています。掃海ヘリは航空掃海具を用いて機雷を処分しますが、その際に掃海具の整備を行う拠点として掃海母艦が活躍します。「うらが型」は災害時には被災者の輸送や収容などを行う支援艦としても有効に機能します。物資の輸送はもちろんのこと、機雷庫は温度調節が可能なため、被災者の仮設住宅として一時的に使用することも可能です。

このように掃海艇や掃海母艦を保有して日々機雷戦の訓練に明け暮れる海上自衛隊の掃海能力は世界的に見て非常に高いものです。これは旧海軍時の猛省からシーレーン確保に対する意気込みの強さから来ているのでしょう。そんな海上自衛隊の掃海部隊はペルシャ湾にて初の掃海任務に従事しました。これは湾岸戦争によってペルシャ湾に敷設された機雷群を除去する任務であり、海上自衛隊にとっては初めての海外実任務となりました。

 

ペルシャ湾は中東から石油を輸入する日本にとっては非常に重要な海域です。この海域を石油を満載したタンカーが日本に向けて航行するため、日本にとっては経済的に死活問題です。特に太平洋戦争時にシーレーンの喪失による石油不足を経験しただけにこの問題は憂慮されました。08

そのため、1991年6月5日から9月11日まで日本船舶の航行の安全を確保するという目的の下で掃海部隊が掃海活動に従事しました。当時は海外派遣という形になるため様々な議論が沸き起こりました。特に「機雷処分」という任務は朝鮮戦争時に海上保安庁が行って以来の任務となり、危険がつきものです。

日本の掃海部隊は遠い航海をえてペルシャ湾に到着、諸外国の部隊と協力して掃海活動を行いました。海上自衛隊の掃海部隊は合計34個の機雷を処分して周辺海域の航行安全に大いに貢献しました。

しかし、ほとんどが手作業による爆破作業であり、危険な任務となりました。これを死者1人も出さずに完遂したことは海上自衛隊の掃海能力の高さを示すものです。ですが、この派遣任務で海上自衛隊は技術と練度は高いが、装備面では他国海軍より若干劣っていることが判明しました。そして、これが今日の海上自衛隊の掃海具の充実ぶりに繋がりました。

 

画像引用元:http://www.mod.go.jp/msdf/index.html

http://www.navy.mil/

 

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