【自衛隊】集団的自衛権で日本に徴兵制復活?可能性,年齢は?

去る7月1日に安倍内閣が集団的自衛権の限定行使を閣議決定したことは記憶に新しいですよね。そんな中、集団的自衛権の行使容認によって日本で「徴兵制」が復活導入されるのではないかという懸念が広がっています。

 

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集団的自衛権の限定行使が閣議決定されましたが、国民の間には「徴兵制」が復活するのではないかという懸念が広がっています。集団的自衛権によって海外派兵が可能になり、そのことによって自衛隊に入隊する人が減り、人員不足になるという懸念があります。人員不足になれば自衛隊は充足率を満たすために徴兵制を導入せざるを得ないという意見です。

 

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徴兵制は世界では67の国々で実施されています。しかし、このうち多くの国では良心的拒否が可能で、実際のところ強制徴兵が行われている国は少ないようです。しかも、軍事的な観点から論じると「徴兵制」は現代では非効率的な制度として見なされており、多くの国で廃止されています。お隣の韓国のように準戦時体制の国ならともかく今の日本にとっては非合理的な制度と言えるでしょう。

 

赤:徴兵制の実施している国・地域

オレンジ:3年以内に廃止する国・地域

青:徴兵制を実施していない国・地域

緑:軍隊不保持

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現代の軍隊は完全なる「職業軍人」の時代に入っており、1~2年の徴兵期間では一人前の兵士は十分育成できません。ミサイルなどの誘導兵器や高性能な装備を扱う現代の軍隊では歩兵でも専門的な技術と知識を要求されます。昔のように小銃射撃や行進などの訓練で一定の練度を身に付けた兵士が務まる仕事ではないのです。銃の扱いや整備、非常時における的確な行動を多くの国民に身に付けさせるという意味ではメリットはありますが、それも準戦時体制の国などでは必要かもしれませんが、日本の場合は防災訓練・知識の徹底などで補うべきでしょう。専門性が増した現代の軍隊では長期間にわたる訓練と育成が不可欠であり、もはや徴兵された兵士は効率が悪いのです。

 

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自衛隊は志願制であり、充足率は90~95%程度。決して高い充足率とは言えず、人員不足ですが、それでも志願制の方が士気が高く、その分、育成しやすいのです。昔ならば徴兵は納税とともに国民の義務でしたが、現代は違うため意識の面でもマイナス点でしょう。強制的に徴兵されても訓練に意欲的に励むとは思えません。士気の低い、訓練に意欲的でない大規模な軍隊より、士気が高く、訓練の行き届いた少数精鋭の方が軍事的には有効でしょう。元々、自衛隊は少数精鋭型の軍事組織なので徴兵制を敢行したところで組織としての質を下げるだけでしょう。

 

・第94期一般幹部候補生 I 課程(前段)総合訓練DSC_9566

 

アメリカは志願制ですが「経済的徴兵制」としばしば言われています。それは軍隊に入ると学費を軍が負担したり、永住権を得やすくなるからです。こうした経済的メリット目当てで軍隊に入る若者は多いようです。しかし、個人的にはこれを日本で実施してもあまり意味はないと考えます。こうした経済的徴兵制を導入するならば、奨学金制度をより充実させて学生が将来的に就きたい職業に向けての学業に専念させた方が国としても優秀な人材育成の観点から合理的かと思われます。学生が軍隊生活を経験するのは決して悪い「人生経験」ではないでしょうが、やはり自身の望む進路先で専念的に才能を発揮させることが国の発展にとっても良いのではないでしょうか。

 

集団的自衛権に関しての一問一答(徴兵制の懸念なども)について内閣官房がサイトに掲載してあるのでこちらを読むのもいいでしょう。鵜呑みにするのではなくあくまで自分で考えるきっかけ作りになればいいと思っています。

集団的自衛権一問一答は⇒コチラ

 

このように軍事的観点から見ると徴兵制は現代日本にとっては非効率的、非合理的な制度であるように思われます。何より、集団的自衛権の行使が徴兵制につながるとは思えません。あまりにも理論が飛躍しているのではないでしょうか。まず集団的自衛権の行使が可能になったから自衛隊への志願者が減るという前提が根拠のあるものとは思えません。自衛隊をイラクに派遣した時も「入隊する若者が激減する」と懸念されていましたが、激減したとは聞いていません。

 

画像引用元:https://picasaweb.google.com/115305223408918522377/

 

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