中国軍機,また自衛隊機に接近!30mまで異常接近!中国が映像公開?

防衛省は6月12日、東シナ海上空を哨戒中の自衛隊機がまたもや中国軍機による異常接近を受けたことを公表。防衛省は中国側に抗議したとともに、再発防止を強く要請した模様。一方、中国側はこれに対して真っ向から反論。異常接近したのは日本の自衛隊機であると主張して日本を非難した。果たして真相は如何に?

 

640px-Chinese_Su-27

防衛省の発表によると、

 6月11日(水)午前11時頃から12時頃にかけて、東シナ海の公海上空において、航空自衛隊のYS-11EB及び海上自衛隊のOP-3Cが、中国軍の戦闘機Su-27×2機による異常な接近を受けるという事案が発生した。

 なお、領空侵犯は発生しておらず、自衛隊機及び隊員への被害はない。

http://www.mod.go.jp/j/press/news/2014/06/11c.html

今回異常接近を受けた自衛隊機YS-11EBとOP-3Cは共に情報収集機であり、定例の飛行哨戒、情報収集任務にあたっていた模様。航空自衛隊のYS-11EBは戦後初の国産機として有名なYS-11をベースに使用しており、電子情報の収集を行う電子測定機である。海上自衛隊のOP-3Cは対潜哨戒機P-3Cを4機改造して作られた画像情報偵察機である。どちらの機体も日頃の偵察・情報収集任務を行う貴重な機体であり、緊迫する東シナ海では頻繁に運用されている。

航空自衛隊のYS-11EB

MET_2244_20100606144339

海上自衛隊のOP-3C

main_op-3c (1)

異常接近してきた中国側の機体はロシアから購入したSu-27戦闘機の輸出型、Su-27Kもしくはライセンス生産の殲-11と見られている。

防衛省によると、近づいてきたSu-27のうち、1機はYS-11EBから約30メートル、もう1機はOP-3C機から約45メートルのところまで異常接近した。上空を飛行中の航空機が30メートルまで接近することはどんなに腕の良いパイロットでもかなり危険なことであり、ミス1つで空中接触、空中衝突の可能性が高い。実際、2001年には東シナ海上空を飛行中の米海軍の電子偵察機EP-3が接近してきた中国軍戦闘機と空中接触、中国側のパイロットが死亡する事故が発生している。それだけに今回のような異常接近もいつ重大な事故に発展するか分からず、極めて危険である。

今回の異常接近は5月24日に同じ空域で起きた異常接近に続いての事態であり、小野寺防衛大臣は記者団に

「自衛隊機のパイロットが危険を感じるような荒い飛行だったという報告を受けている。このような危険な行動を許す中国の軍当局はしっかりしたモラルを持ってもらいたい。」

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0EM0OH20140611

と語った。さらに、外交ルートを通じて中国側に厳重抗議をした。

一方、中国側は日本の発表に対して真っ向から反論。異常接近してきたのは自衛隊機の方であると主張して日本を非難した。中国側は自国のTu-154に自衛隊機が接近したと説明。証拠として中国軍機が撮影したとされる映像を公開した。この映像には日本おF-15J戦闘機が平行して飛行しているのが移っており、スクランブル発進の際に撮影されたものとされる。この映像に対して、日本側は通常のスクランブル任務であり、国際法に則っていると反論した。

なお、公開された映像は中国国防部のホームページの他、Youtubeなどにもアップされている。

中国が日本の発表に対して素早く映像公開で対抗してきたのは前回の異常接近の時に日本側が発表、国際社会への訴えを中国側が反応するより早く行ったためである。

さらに、南シナ海でのベトナムとの対立でもベトナム側が素早く映像公開したために中国は国際的に非難の的となった。そのため中国国内では日本やベトナムに先手を取られ、中国側の対応が後手に回ったことに対する批難が起きた。中国政府も国際世論への発信力強化を決意、そしてそれは今回の素早い映像公開という形となって表れた。

日本の防衛省の発表に対してこれほど素早く映像公開したということは今回の異常接近は予め中国側が日本を国際的に貶めるために仕組んだものとも捉えることができる。映像を事前に用意して日本の発表に素早く証拠を持って反論、中国側の主張の正当性を国際社会にアピールしようという意図が窺える。

しかも、前回の異常接近、5月24日は中露合同軍事演習の最中、今回のはオーストラリアの国防大臣と外務大臣が来日中に起きた。明らかに政治的意図がありますね。つまり、今回の異常接近は日本を貶めるのみならず、防衛装備品の共同開発などの安全保障での協力関係を強化するための日豪外務・防衛閣僚協議(2+2)に対する政治的牽制の意味合いも含まれている。

1 2 ・・・次のページ

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です