[陸上自衛隊]与那国島に沿岸監視隊を配備!住民投票,規模,反対派?

防衛省は日本最西端の島、沖縄県与那国島に陸上自衛隊を配備する方針を決定しています。南西諸島の防衛強化の一環として今まで防衛力の空白があった地域に部隊を配備する計画を進めています。離島防衛の重要な一翼を担う今回の配備を見ていきましょう。

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与那国島は尖閣諸島から150km、台湾から110kmに位置する日本最西端の島です。まさに国境の島ですが、近年は海洋進出を活発化させている中国軍への不安と懸念が高まっています。仮に中国が台湾への侵攻を企図した場合、与那国島を拠点として狙う可能性も否めません。

与那国島の人口は1500人ほどですが、町の安全は駐在する警察官2名によって守られています。実は沖縄本島より西には自衛隊は配備されておらず、長らく「防衛力の空白地帯」として不安視されてきました。中国軍の活動活発化を受けてこの空白地帯に防衛力を整備すべく防衛省は南西諸島の防衛強化計画を進めています。

 

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そこで与那国島へ陸上自衛隊の沿岸監視隊を配備するということが決定しました。与那国島は太平洋への出口に位置しているため、中国軍の艦船や航空機が近辺にしばしば出現しており、それらを監視するための部隊を配備することとなりました。

沿岸監視隊は対空・水上監視レーダーを運用して近辺の中国軍の活動を監視・把握します。南西諸島は中国側から見れば太平洋への出口に位置しているため、これらの島々に沿岸監視隊を配備することで中国軍の動向をいち早く、より正確かつ確実に把握することが可能になります。

 

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そしてこれらの空白地帯に自衛隊を配備することは中国側に対して日本の「国民と領土を護る」という決意を示す重要なシグナルとなります。つまりこの配備は重要な政治的なメッセージを持ちます。中国側としては厄介かつ腹立たしいことでしょうが、日本側の離島防衛に対する決意を行動で示す一歩です。

配備される部隊の規模として監視隊なので大きな部隊ではありません。陸上自衛隊の情報科を中心にレーダーの運用・監視要員や基地業務、警備要員などを合わせて150名ほどの規模となります。無論、部隊の主な装備は沿岸監視レーダーであり、情報収集の任務を遂行します。

 

礼文島の沿岸監視隊

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2013年度の予算で駐屯地整備用の予算が付与されて2014年5月に起工されました。2016年3月には部隊配備が完了する予定です。

 

島はこの自衛隊誘致を巡って長年二分されており、町の選挙の度に争点となりました。賛成派は自衛隊配備による財政収入の増加、人口増加と経済活性化、安全保障などの面で賛成しています。実際に隊員とその家族を合わせれば約200〜250名の人口増が期待されます。

一方の反対派は沿岸監視レーダーの健康への害を訴えています。レーダーの電磁波が体に害を及ぼすと主張しています。さらに、自衛隊配備によって有事の際に攻撃目標になってしまうとも訴えています。

しかし、住民の間では島の周辺での中国の動向を懸念する声が大きいようです。国境の島であるがゆえにいわゆる中国の「脅威」を身近に感じています。実際に島から中国の艦船が航行しているのが目撃されたり、地元漁師が中国船への不安を覚えています。話によると中国船は島までかなり接近してくることもあるそうで警察官2名のみではかなりの不安を覚えるのは自然と言えるでしょう。

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直近の町長選挙では自衛隊誘致賛成派の外間守吉が当選して国と協力して計画を進めました。しかし、それでも依然として反対の声があったため、法的拘束力はないものの、民意を問う住民投票が2015年2月22日に実施されました。

結果は賛成632、反対445で賛成派の勝利となりました。これによって島の民意は「自衛隊配備賛成」ということになったようです。今後も反対の声もあるものの、計画は進められます。

与那国への自衛隊配備を機に石垣、宮古、鹿児島県の奄美地方などの残りの空白地帯への自衛隊配備に期待したいですね。そして自衛隊の沿岸監視隊に加えて海上保安庁の巡視船も配備できるように検討すべきでしょう。大切なのは住民に「安心感」を感じてもらい、中国に対しては「護る決意」を感じもらうことです。

 

画像引用元:

http://www.mod.go.jp (防衛省HP)

http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/index.html

(陸上自衛隊第2師団HP)

 

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