[海上自衛隊]高速ミサイル艇はやぶさ,1号型!性能,022型?

海上自衛隊の花形と言えばやはり護衛艦をイメージしますが、強力な打撃力と機動力を持ったミサイル艇も海軍力を支える貴重な戦力です。沿岸防衛としては有効な戦力であり、その存在と実力は決して侮れません。

 

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 高速ミサイル艇 海上自衛隊 1号型

ミサイル艇とは対艦ミサイルを搭載した小型の舟艇であり、排水量は800t未満が主流です。小型の船体を生かした機動性と搭載している対艦ミサイルの攻撃力がミサイル艇の特徴であり、小型なのに強力な打撃力を持つ存在です。

以前は高速魚雷艇が現在のミサイル艇の立ち位置を占めていました。魚雷艇も小型かつ高速のため、機動性に優れていました。そして大型艦にも甚大な被害を与える魚雷を搭載しているため侮れない存在でした。大型艦を建造するよりも安くて済むため、中小国の海軍では重要な戦力として重宝されました。

 

第二次世界大戦後は海戦における接近戦の可能性がほぼなくなったため、魚雷艇は姿を消しました。しかし、代わりに登場したのが、ミサイル艇でした。当初はミサイル艇もその効果を疑問視する風潮がありましたが、1967年にエジプトのミサイル艇がイスラエルの駆逐艦を沈めた「エイラート事件」により、一気に評価が変わります。

 

駆逐艦エイラート

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エジプトのミサイル艇

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エイラート事件はミサイル艇が対艦ミサイルで大型艦を撃沈する初の出来事であり、小型のミサイル艇が大型艦を撃沈する能力があることを証明した事件でした。そのため、各国の海軍はミサイル艇の建造に取り組み始めました。そして、魚雷艇同様にミサイル艇も比較的安価で強力な打撃力を手に入れられるため、中小国の海軍では重宝されています。

 

さて、我が国の海上自衛隊もミサイル艇の建造構想は長年にわたって持っていましたが、予算の関係や運用面での難しさでなかなか実現しませんでした。しかし、1993年から1号型ミサイル艇が3隻建造されて海上自衛隊初のミサイル艇として運用されました。

 

○性能諸元:1号型ミサイル艇

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基準排水量:50t

満載排水量:60t

全長:21.8m

最大速力:46ノット(時速85km)

乗員:11名

武装:20mm機関砲×1
90式対艦ミサイル連装発射筒×2
デコイ発射機×2

 

1号型ミサイル艇は海上自衛隊最速の46ノットという高速力を誇りました。その高速な速力を支えたのが水中翼を使ったフォイルボーン航行です。

 

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しかしながら、1号型ミサイル艇のベースとなった船体はイタリア海軍向けに設計されたものであったため運用面で問題が生じました。イタリア海軍の活動範囲である地中海と違い、海上自衛隊は荒波の立つ日本海も航行するため、小さな船体では支障をきたしました。特に冬の日本海における運用はかなり難航したようで、当初18隻建造する予定がわずか3隻で打ち切られました。そして、現在では全隻が退役・除籍されています。

 

 ミサイル艇 はやぶさ 性能 022型

1号型ミサイル艇における問題点を克服したのが「はやぶさ型」です。これは1号型よりも大型の船体であり、波浪時でも航行できるようになっています。はやぶさ型は不審船事件の影響もあって追跡できるように十分な速力と主砲も装備されています。

 

○性能諸元:はやぶさ型ミサイル艇

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基準排水量:200t

満載排水量:240t

全長:50m

最大速力:44ノット(時速81km)

乗員:21名

武装:62口径76mm単装速射砲×1
90式対艦ミサイル連装発射筒×2
12.7mm機銃×2

 

以上の性能諸元から見ても分かるようにはやぶさ型は1号型のほぼ倍の大きさとなっています。そして、はやぶさ型はステルス性も考慮された設計となっており、主砲やマストの形状はもちろん、なんと手すりの断面もひし形となっており、凝った設計です。

はやぶさ型は護衛艦の搭載するエンジンの主機よりも早く始動でき、さらに高速であるため有事の際の即応戦力として期待されています。沿岸防衛における哨戒と即応に臨機応変に対応できる点がはやぶさ型ミサイル艇の利点であります。

 

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さらに、能登半島沖での不審船事件を受けて、高速力はもちろんのこと、機銃や主砲などの装備も備わっています。電子機器や通信設備の方も1号型より充実を図られており、リンク11によって他の洋上部隊や航空部隊との連携攻撃も可能になりました。

居住性の方も改善されていますが、厨房を設けるスペースがないため、食事は基本的に機内食のような感じのものや、レトルト食品、冷凍食品がメインのようです。そして、高速航行時はやはり揺れが激しいため、全員がシートベルトをして着席します。

このようにはやぶさ型は前級の反省を生かした高性能なミサイル艇であり、沿岸防衛や哨戒においては重宝されています。やはりミサイル艇の特徴である高速かつ機動性に優れた面と強力な打撃力を共に備えたところが重宝される所以でしょう。

 

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はやぶさ型は計6隻が建造されましたが、個人的にはもっと増強すべきだと思いますね。沿岸防衛を考えれば、6隻のみでは少なすぎると思います。日本海側と九州・南西諸島方面を中心に全国に18~24隻は配備してもらいたいですね。

南西諸島防衛を考えればミサイル艇の配備というのはかなり効果的だと考えます。護衛艦のような大型艦を配備するよりミサイル艇のような小型だが強力な戦力となりうる存在を配備する方がまだ実現しやすいかと思われます。地元の感情を考慮すれば海上戦力としては護衛艦や潜水艦よりまず小型のミサイル艇を配備して布石を打っていくべきでしょう。

 

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ミサイル艇は機動性に富みながら大型艦をも沈める能力を持つため、はやぶさ型などを南西諸島沖で哨戒させれば抑止力となります。有事の際も佐世保から来援する護衛艦隊よりも即応できる利点もあります。沖縄方面へのミサイル艇配備を真剣に検討する必要があると考えますね。

 

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さて、そんな南西諸島に頻繁に出没する中国海軍もミサイル艇を保有しており、しばしば日本のものと比較されます。中国人民解放海軍の保有する主力ミサイル艇は「022型」と呼ばれるもので2005年から配備され始めたにもかかわらず60隻も就役しています。

○性能諸元:022型ミサイル艇

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満載排水量:220t

全長:43m

最大速力:36ノット(時速67km)

乗員:12名

武装:30mm機関砲×1
4連装対艦ミサイル発射機×2

 

速力に関してははやぶさ型の方が勝っていますが、022型は計8発の対艦ミサイルを搭載しており、はやぶさ型の倍です。これを60隻も保有する中国海軍は沿岸防衛においてはかなり強力な打撃力を持っていますね。

特徴的なのがウェーブ・ピアーサーと呼ばれる高速船特有の構造であり、これは高速フェリーなどでも用いられる設計です。性能は決して低いわけではなく、大量に保有しているという点ではかなり要注意ですね。

 

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http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2011-06/07/content_22728787_2.htm

 

はやぶさ型は現在も哨戒任務などで運用されていますが将来的には防衛省が最近明らかにした※コンパクト護衛艦の構想に沿岸防衛や哨戒の座を譲るものと思われます。しかし、はやぶさ型の持つ性能は退役されるにはもったいない気がしますね。そのため、ぜひとも戦力増強という意味でも残留されて沿岸防衛・有事即応のための貴重な戦力として活用してほしい限りです。

後継としてコンパクト護衛艦とは別に新たなミサイル艇建造もしてほしいところですが、やはり予算と人員の面でかなり難しいでしょうね。

 

画像引用元:http://www.mod.go.jp/msdf/index.html

http://japanese.china.org.cn/

 

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「[海上自衛隊]高速ミサイル艇はやぶさ,1号型!性能,022型?」への3件のフィードバック

  1. 中国はミサイル艇を70隻以上持っているのでしょう?真面にぶつかったら、海自はスグに潰されますよ。明智光秀軍が自衛隊で豊臣秀吉軍が中国軍とでも言っておきましょうか?

  2. バカにしていた中国兵器が最先端のイスラエル兵器に勝つ。今では中国は世界トップレベルの第3位の武器輸出国。

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